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コーティングの保証って?

時々、お客様から「こちらではコーティングの保証はないの?」と聞かれることがあります。

毎回私たちが思っていることをお客様に伝えはしているのですが、文章として最初から載せておけば、変な誤解も受けないと思いましたので、ここに記載したいと思います。

世の中には様々なコーティングを行っている施工店があります。その中で「●●年間保証」というのをうたっているところが多々あります。だいたい下記のように分けられると思います。

(1)無条件で本当に「●●年間保証する」

(2)条件付きで「●●年間保証する」

(3)施工店指定の定期メンテナンス(有料)を受ければ「●●年間保証する」


それと、何を保証するかというのも重要だと思います。いろいろと調べてみると保証するものには

(A)光沢度を保証

(B)コーティング剤がボディ表面上についているという保証


まず、(1)の無条件で本当に「●●年間保証する」というところから。

この業者さんは私がよく知っているところですので、あまり詳しく書いてしまうと、まずいこともありますが、普通に書いちゃいます(笑)

こちらの業者さんは無条件で本当に、●●年間保証しますと言っています。保証する範囲は、(B)のコーティング剤がボディ表面上についているという保証ということです。 いわゆる、●●年間を無条件で保証することで、お客様の信頼感を得ることが出来ます。

ただ、ダイアモンドのコーティング剤ではないのですから、外で乗るお車が●●年間も、無条件で何もしないでもコーティングした時と同じ状態を保てるわけはないのです。じゃぁ、どうして、こんなことをしているの?という疑問が出ますよね。そうなんです。ここがカラクリな部分です。

実際のところ、無条件で●●年間保証ということをうたっていると、お客様の信用度がアップします。アップすると施工台数が増えます。でもその中の全員が数年後、保証を使って再施工をする人はいないということです。

お客さまも忙しい方もいらっしゃるでしょうし、優しい方はクレームを嫌がる人もいます。車を乗り換えた人だっています。たとえ半分の50%の人がメンテナンス的な再施工をしたとしても、元々の金額を高めに設定して、施工の台数がかなり多ければ、全然元は取れてしまいます。 実際にそうやっている業者があるということは認識しておいて下さい。

でも、そんなところで働いているスタッフはつらいですよねえ。毎日保証クレームの嵐なんですから。精神的に参ってくると思います。お客様に喜んでもらってのサービス業なはずなのに・・・・でも、こういうところは、お客様からの悪評が出てきて、次第に淘汰されていくと思います。


次に(2)条件付きで「●●年間保証する」です。 この条件は結構曲者です。

どんな条件かというと、

・洗車機に絶対に入れてはいけない

・手洗い洗車を必ず月に2回行う

・指定されたシャンプー、メンテナンス剤、クロスを使うこと などなど・・・ 他にも施工店によっては、無理難題の条件があると思います。

上記条件を一つでもクリアーしていなければ、保証外になり再施工を受けられなくなります。でもよく考えてみてください。上記の条件って、クリアーし続けるのは至難ではないでしょうか?つまり、ほとんどの方が保証外となり、飾りだけの保証になってしまっています。


まだまだ続きます。

(3)施工店指定の定期メンテナンス(有料)を受ければ「●●年間保証する」 です。

これは、そもそもこういう発想自体がおかしくないですか? メンテナンスを定期的に受けていても、コーティングがおかしくなってしまうってどういう時でしょうか?
それは、最初に施工したコーティングの不具合というよりも、メンテナンスの不具合ということではないでしょうか?

このやり方は、保証という言葉をうまく利用した、営業だと思います。だって、メンテナンスは有料なので、施工店にとっては、定期的な売上に結びつきますしね。お客様にとっては、定期メンテナンスを受けないと、保証外になってしまうと聞くと、焦ってしまいます。

このやり方は、本当に理解困難な言い回しの営業です。 もし、この方法でやるならば、年1回無料でメンテナンスを行いますので、それを受けていただいていれば、保証を受けられますという方式にしてもらえないでしょうか?それでしたら、お客さまも理解しやすいですし、困惑することはないと思います。


あとこれも言っておきたいです。

(A)光沢度を保証

コーティング後、光沢度(艶・輝き)が75%を下回れば、再施工という保証です。

一見一番まともなような保証に感じませんか?ある業者さんなどは、ボディのパネル毎に光沢度計を使って、計測しカルテチェックしています。でも、この光沢度75%というのが、曲者なのです。

結果としては、どんなに艶が無く、傷だらけで、酸化被膜による汚れで白っぽくくすんでいる車でも、光沢度は80%程度はあるということです。つまり、75%なんて数字を下回るということは、車の塗装では現実的にはそうそうあり得ない数値ということです。

そこまでひどくなるボディというのは、コーティングが悪いのではなく、そもそもの、塗装に問題があるのです。これは、コーティングのクレームではなく、ディーラーに塗装クレームとして出す必要のある問題だと思います。光沢度保証というのも、結局はお客様がよく知らないことを利用したものなのだと思います。

もし、本当に光沢度保証というのを行うのならば、施工後の光沢度を測定し、その数値から -3~-5%程度落ちたら保証というようなことにするべきです。お車の塗装はメーカーによっても違いますし、塗装の色によっても、光沢度は変わってきます。ですから、一律な数値ではなく、施工後の数値を基準にするべきです。

ふぅ、たくさん、書いてしまいました。今まで思っていたことを吐き出したという感じです。 上記内容につきまして、十分に分かって頂けましたでしょうか?

あまりにも、この業界では、あいまい過ぎる保証が多いです。それと、保証という言葉を巧みに利用した営業も多いです。 そんな状態がまかり通り過ぎると、お客様が一番迷惑を被ってしまいますよね。

リボルトグループでは上記でいうところの保証ということは、多くの方の誤解を招きますので、行っておりません。ただし、万が一施工自体についてのミス・トラブルなどがあった場合には、それはしっかりと無料にて対応させていただきます。そういう意味での保証というか、常識的なことは行います。

施工後のお車につきましては、実際にはお客様の保管状況、洗車状況などによって、かなりその後の状態に差が出るのは事実です。もちろん、コーティングの効果がある上での差ということです。

また、お客様によっては、同じお車の状態でも、気にされる方もいらっしゃれば、気にしない方もいらっしゃいます。 ですので、お客様ご自身が、気になられ始めた頃に、ご連絡頂き、ご相談して頂ければ、その時点でのお客様のご要望に応じた最適なメンテナンスをさせていただきたいと思います。 メンテナンスの料金も、実際にお車の状態により様々ですので、別途お見積りを出させていただくようになります。ですが、だいたい2~3万円前後くらいになると思います。 少しでも、お客さまにとって、私の意図するところが伝わってくれれば幸いです。