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ランチア・デルタ

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ランチア・デルタと言えば、かつてWRC(世界ラリー選手権)で名をはせた名車ですね。六度連続のワールドタイトルを獲得するなど、偉業を成し遂げています。この車のオーナー様は他にもサーキット仕様の車なども所有されていますが、「実はこっちの方が早くて楽しいんだ」と、とても嬉しそうに教えてくださいました。それなりに年式も古く、維持も大変かと思いますが、好きだからこそ大事に乗り続けていきたい、そう思わせる、まさに名車と言えるのではないでしょうか。

ということで、今回は外装の維持のため、コーティングのご依頼をいただきました。普段は車庫保管で、雨風はシャットアウトされた環境に置かれているようですが、そうはいっても、もう20年以上も前の車。赤の色あせもありますし、小傷も全体的に多々見受けられます。

まずは、このボディのリフレッシュの為、下地処理からスタートさせます。赤は色あせが目立つ色なので、まずは劣化してしまった塗装表層を磨き落とし、本来の鮮やかな赤を表現できる状態に持っていきます。磨く際に使用したバフは恐ろしいほど真っ赤に染まり、この当時のソリッドの赤はクリアを吹いていないんだなと実感しました。なんとなく真っ赤に染まっていくバフは気持ち悪いですが、それに反比例して、塗装面はどんどん気持ちよい状態に蘇っていきます。

下地処理が完了すると、色味良好で、艶やかなうっとりするような真紅のボディが復活しました。この年式のデルタで、ここまで美しい個体は、例えオールペンしたものでもそうそうないでしょう。

下地処理により復活したボディを保護し、もう一艶増すために行うのがコーティングです。古い塗装面の為、塗布したコーティング剤は一部塗装面に浸透していって塗装自体の硬度を上げ、その上にガラス被膜が形成されるため、保護力がアップします。コーティング剤は当グループオリジナルの低分子・完全硬化型100%ガラス濃度のコーティング剤となっており、硬化時間の短縮、濡れたような艶、防汚効果に優れています。またトップコートには紫外線軽減(UVカット)機能が加わり紫外線からもボディを守ります。

コーティング後は、当店からお渡しておりますメンテナンスキットを利用して正しいセオリー通りの洗車をして頂ければ、長期間にわたり美しい状態を維持できると思います。

仕上がった車を見て、オーナー様も唸っておられました。おそらくその時点では、日本一、いや、世界一美しいデルタとして蘇ったと言えると思います(笑)

この度はご用命頂きまして、誠にありがとうございました。

施工時期:
2018年
施工内容:
リボルト・プロ車 ガラスコーティングホイールコーティング窓ガラス撥水加工